お絵描き自由画帳 黄色組

絵に関する課題、読書感想など

『われ悩む、ゆえにわれあり』 著者 土屋賢二

お悩み相談について

副題に『ツチヤ教授の人生相談』とあります。専門が哲学の先生です。どうしたらこんな面白い解答を思いつき、簡潔で面白い文章にできるのか・・・すごい人です。

 さて、お悩み相談について思ったことは、悩みは顕在化した時点で、ほぼ手遅れであるため、解決済みであるということです。植物と一緒で、悩みにも種があり、その種の生育の結果によって、悩みという花や実をつける。お悩み相談というものは、その花や実の部分を見せて、「どうしたらいいのか」と言っているものだと感じます。完成されているものを、後から手を加えてどうこうすることは難しい。結論としては、「それは、そういうものだ」と言うことしかできない。とはいえ、それではお悩み相談は成り立たないので、別の方法が必要になる。それが『対象の見かたや感想を変えてみる』という方法です。一つの花や実であっても、角度が違えばいろいろな表情が見えてくるため、それに対する感想も変わってくる。悪い状況であることは、事実として変更はできないとしても、よくよく観察してみると、綺麗なもの、面白いもの、楽しいものが見つかるかもしれない。

 あまりにも深刻な悩みには、当てはまらないとは思います。ですが、日常的に感じている悩みならば、少しだけ効果があるかも?

 

課題

  1. 『あまりにも深刻な悩み』これを悩みという区分に入れていいのか?もっと別の言葉はないのか?