乙嫁とは『かわいい嫁』『美しい嫁』という意味のようです。19世紀後半、中央アジアがこの物語の舞台になります。タイトル通りの様々なお嫁さんが登場します。
この世界の結婚は、家や部族同士のつながりを重視することが多いようです。そのため個人の意思はあまり尊重されません。お相手の顔を見ることなく、式当日を迎えることもあったようです。
さて、その当時の人々の文化や風習はどうなんだろうとか、どんな自然環境だったのだろうかと様々な疑問がわいてくるところですが・・・まずは、それをいったん横に置いておきましょう。
この作品でまずみるべきものは、『服』『装飾』『文様』だと思います。 表紙だけでもいいので、見て欲しいと思います。どこがどういいのか?それを言葉にするとどうなるのか?『綺麗』『美しい』『かわいい』『精緻』などなどの言葉を使っても、おそらく伝わらないことだと思います。言葉で伝わらないので、『絵』という方法を使っているのでしょうね。
この作品は、セリフによる情報量は多くありませんが、絵による情報量がものすごく多いです。ゆっくりとよく噛んで、味を堪能してほしい作品です。
課題
- 動物、草花の表現も魅力的 とくに動いている様がカッコいい どうしたらこのように描けるのか?観察力の違いか?
- 表情、動作も魅力的 描き分けが上手いの?